ウコンとは

ウコンは、鬱金・宇金・郁金・玉金…とも表記される、ショウガ科ウコン属の多年草です。秋ウコン、キゾメグサ(黄染草)とも呼ばれていますね。英語名ではターメリックと呼ばれていますが、もしかしたら、ターメリックという言葉の方が、ご存知の方は多いかもしれませんね。香辛料や着色料、そして生薬として使用されており、インド料理のカレーに使用されることから、ヒンディー語やウルドゥー語、グジャラーティー語では、ハルディでも知られています。鬱金という言葉の原義は、鮮やかな黄色であり、呉音(いわゆる音読み)のウッコンがなまり、ウコンとなったようです。このウコンは、国内では、沖縄県・種子島・石垣島・屋久島・奄美大島・鹿児島県などで栽培されています。特に沖縄県は、そのなかでも日本最大のウコン栽培地です。

日本では、このウコンもお馴染みではありますが、ただし日本のカレー粉などに使用されているのは、苦味が少なく、オレンジ色をした秋ウコン(ターメリック)で、健康食品などで多く普及している、苦味があり、黄色の春ウコン(ワイルド・ターメリック)とは種類が異なっています。春ウコンと秋ウコン、どちらもウコンではありますが、成分などが微妙に違いますし、別モノです。春ウコンは精油成分として使用される他、胃腸の不調改善や抗ガン作用のある成分が含まれています。そして秋ウコンには、肝臓に良いとされるクルクミンの含有量が豊富に含まれており、肝機能を強化することができると言われています。勘違いしている方が多いようですが、当然、健康食品で使用される春ウコンを使ってカレーを作ろうとしても、上手に作ることはできませんので注意が必要です(笑)また、東南アジアの国々では、インドネシア原産の、クルクミンという成分の含有量が多く、薬効が強い変種があり、クリニッツやクスリウコンなどと呼ばれ、日本でも流通しています。

日本でいうウコンというのは、秋ウコンのことです。ウコン(秋ウコン)は生薬名が鬱金(ウコン)といい、主な用途は食材となっています。そして、ウコンには、多くの同属別種が存在します。先ほど挙げた春ウコンもそうで、春ウコンは、生薬名がキョウオウ(姜黄)であり、主な用途としては健康食品が挙げられています。紫ウコンは、生薬名をガジュツ(莪朮)といい、主な用途は中医学漢方などです。他にも、白ウコンや夏ウコン(いずれもガジュツと呼ばれる)や、赤ウコン(ウコン)、黄ウコン(キョウオウ)などがあります。なお、中国では、日本のウコン(秋ウコン)のことをキョウオウ、日本のキョウオウ(春ウコン)のことをウコンと呼んでおり、日本とは真逆になっています。そのため、中医学漢方の生薬を分類する上では、春ウコンと秋ウコンの根茎をキョウオウ、塊根をウコンとしていますが、これは正しくありません。日本に漢方が書物で伝来し、そしてそれらが普及していく過程で、ウコンに関する情報が混乱して正しく伝わらなかったためだと言われています。そのため、中国から輸入されたウコン類の生薬は、中国定義に基づいた名称となっていますので、購入する際は注意して下さい。

ちなみに、それぞれの特徴を挙げると、秋ウコンはクルクミンを最も多く含んでおり、そして幅広く利用されているウコンです。春ウコンは五臓(心臓・肝臓・腎臓・脾臓・肺)に良いとされており、紫ウコンは胃腸病・老化防止に良いとされ、そして白ウコンは膵臓・糖尿病・水虫に良いとされています。

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