ウコンの種類

"ウコンと言えば、二日酔いに効くものとして知られています。クルクミンと言う成分が含まれていますが、クルクミンは肝臓を強化し機能を高める働きがあります。

お酒を飲む1時間前に摂取すると、肝臓がアルコールを分解する働きを助けるので、アセトアルデヒドなどの毒素が体内に溜まることなく分解、排出されるので、二日酔いを防ぐことができます。二日酔いに効く健康食品として知られていますが、二日酔い以外にも多岐にわたってその効能があります。心筋梗塞や心不全、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病、腎臓癌や大腸癌などの癌、胃腸炎や関節炎、リウマチなどの炎症、マラリアなどの感染症や鬱、筋肉疲労や骨粗しょう症などの病気を防ぐと言われています。

現在世界には50種類ものウコンの仲間が存在しています。その中で、主として健康食品として使われているのは、日本原産の「秋~」、「春~」、「紫~」の3種を指す場合が多いです。

私たちが知っているのは、ほとんどの場合この秋のものを指します。肝臓に良いとされる有効成分クルクミンが他の種類のものに比べて約10倍以上も含まれています。英語名でターメリックといい、インドのカレーやお菓子に含まれていますし、着色料としても使われています。

春ウコンは胃腸に良いものとされ、抗癌作用もあります。これもよく知られている種類で、古来から中国で漢方薬として使われており、癌の発生に効果がある精油成分やカルシウムやカリウムなどのミネラル成分を、他の種類よりも約6倍含んでいます。精油成分には胃を健康にする効果や血圧の低下、コレステロールを溶かす効果もあります。着色料の元となるクルクミンがそれほど多く含まれていないこともあり、サプリメントなどの健康食品としての性格が強いです。

紫ウコンは、クルクミンをほとんど含んでいませんが、春ウコンと比べても更に多くの精油成分を含んでいます。強い香りがあり消化器官を刺激するので、胃を健康に保つ効果が高いと言われています。体内のコレステロールを排出したり溶かしたりする効果もあり、ダイエット効果があるものとしても注目されています。シネオールと多く含んでおり、殺菌とコレステロールの排出に高い効果があります。

またその他に、炎症を防ぎ免疫機能を活性化させ抗癌作用のある白い色のものや、ブルーベリーの3倍ものアントシアニンを含み抗酸化作用や筋疲労を抑制する働きの黒い色のものもあります。悪玉コレステロールの酸化を防ぐポリフェノール、亜鉛やマグネシウムなどのミネラル分を含み、さらに脂肪を燃焼させる作用があり、サプリメントに使われています。

ウコンのそれぞれの特徴

大きく分けると、日本で一般的に利用されているウコンは、秋ウコン・春ウコン・紫ウコンの3種類となっています。これらは全てショウガ科ウコンに属しています。このなかで、日本で一般的にウコンと呼ばれているものは秋ウコンですが、春ウコンも薬草・食料として使用されています。

しかし、秋ウコンと比較すると、春ウコンは生産量が少なく、また、ウコンのなかでは、唯一、国から正式な生薬としての認定を受けています。この秋ウコンと春ウコンの違いは、根茎の切り口を見れば、一目瞭然です。秋ウコンの場合は、根茎の切り口が濃い黄色…橙色のような色をしており、苦味は少ないものの、ウコン特有の香と味がします。

一方、春ウコンの場合、根茎は黄色ではあるものの、透明がかった薄い色をしています。刺激のある辛味・苦味があり、口にするとピリピリとした感覚があります。そして紫ウコンは、外見的には秋ウコン・春ウコンと非常によく似ているものの、根の重さが非常に軽いのが特徴です。また、根茎の切り口は、秋ウコン・春ウコンとは違って黄色がかっておらず、白くなっています。その色の白さから、白ウコンと呼ばれることもあるようですね。ただし、白ウコンは白ウコンで存在しているため、正確には紫ウコンと白ウコンは全くの別モノです。紫ウコンは、根が軽いものの、石のようにとても硬く、芋の形に似ているため、弘法の石芋(弘法大師の石芋)とも呼ばれています。

このショウガ科の植物というのは、熱帯地方から亜熱帯地方にかけて、およそ40属、500種類以上が存在しています。世界中に、ウコンの仲間が分布しているということです。肥大した地下茎・種子・葉などに独特の辛味成分があったり、芳香性の精油を含んでいるものが多いため、それらも香料やスパイスなどで使用されており、またそのために広く栽培されています。

アロマテラピーで使用する薬草やハーブも、元々は、ハーブ・アンド・スパイスと呼ばれており、本来の意味は、地中海沿岸地方が原産の、健康に役立つ香の良い草…なのだそうです。また、病気治療などに用いる薬草としても多く使用されており、古代オリエントの頃から存在していたようです。古代オリエントの時代、人間に役立つ植物のことをヘルパと呼んだことが起源となっているようですから、つまり、東洋のハーブと呼ばれているターメリックも、同じハーブの仲間ということになります。

どのウコンにする???

数あるウコンの種類のうち、どのウコンを選べば良いのか迷ってしまうかと思いますが、やはり多くの方は、秋ウコンと春ウコンのいずれにしようか…と悩んでいるかと思います。成分的には、先ほども少し触れていますが、クルクミンの含有量は秋ウコンは3.6%、春ウコンは0.3%となっています。しかし、精油成分の含有量は秋ウコンが1.0%に対して春ウコンは6.0%で、ミネラルの含有量は秋ウコンは0.8%、春ウコンは6.0%です。すなわち、二日酔い対策、または肝臓への負担を軽くしたい方は、肝機能強化の作用をもたらすクルクミンが豊富に含まれた秋ウコンを選ぶと良いですよ。

そして、肝臓だけに限らず、胃腸の健康も維持したい方は、殺菌作用が高く、胃の健康を守り、抗酸化作用が強いと言われている精油成分が豊富に含まれた春ウコンを選ぶと良いでしょう。

また、紫ウコンは、クルクミンはほとんど含まれていませんが、シオネール・アズレン・カンファなどの精油成分が多く含まれています。漢方の世界では、精油成分は芳香性健胃剤として使用されており、胃潰瘍・十二指腸潰瘍に効果があると言われています。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主な原因となっているのが、ヘリコバクターピロリという菌…つまりはピロリ菌なのですが、このピロリ菌に紫ウコンがとても効くんですね。

ピロリ菌には紫ウコン!

このピロリ菌というのは、胃の中に棲み付いている細菌で、胃の壁を傷つけてしまう存在です。胃の中というのは、非常に強い酸性となっているため、本来ならば細菌が棲みつくことができない場所なのです。ピロリ菌は1980年代に発見されたのですが、本来棲みつくことのない胃の中に存在しているため、解析するまでにかなりの時間を要しました。何故、強い酸性の中でもピロリ菌は生き続けることができるのかというと、それは、ピロリ菌が、自分が棲みやすい環境を自ら作り出すことができるからなんですね。現在も、ピロリ菌の研究は行われており、ピロリ菌は胃に悪影響を与える存在であり、慢性胃炎の原因でもあり、そして胃がんになりやすく、また大腸癌を併発しやすい…というような、次々に新たな事実が発見されてきています。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍を患っている患者に紫ウコンを使用してみたところ、ピロリ菌は消滅し、そして潰瘍の再発も見られなかった…という報告があります。また、紫ウコンには、血液の浄化・血管や脳細胞の老化防止効果も挙げられています。そして、血液が浄化されることにより、肩こり・腰痛の原因物質を取り除くことができるため、これらの痛みの解消も期待することができます。同様の意味で、疲労回復効果も期待することができます。更に、整腸作用もありますから、身体の中に溜まった老廃物をキレイに排出することもでき、ダイエットにも向いています。

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